【永い後日談のネクロニカ】手駒専用パーツ　独断と偏見のパーツレビュー

『悪意2』

（ルールブック P143）
（追加パーツ 箱庭の物語 P80）
（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

ドール共通パーツ 悪意2
・クラス特化スキル
・「全体攻撃」付きの3レベル強化パーツ

悪意的には、3レベル強化パーツすら越えた領域のはじまり。
サプリ追加パーツは、極めて強力。

 

・「屍肉の盾」

レギオン「で」何度でもバリアできる、防御パーツ。
レギオンが庇う訳ではないので、手駒の防御効果を最大限に活かせる。

というのも、レギオンは「切断」「爆発」「全体攻撃」が付与された
攻撃のダメージは倍々になっていく。
射撃1の「アンデッドガン」でもレギオンなら4点ダメージになってしまう。

しかし、このマニューバは「受けた手駒」のダメージ計算が適応される。
つまりそれらの攻撃属性で「倍々」にならない、サヴァントが一番活かせるということ。
レギオンなら4点受けるダメージも、サヴァントなら1点防御すれば終了でイナフ。
よって、レギオン1体とコスト1を犠牲にすれば無効化できるのだ。

とはいえ、同エリアのレギオンをコストにするので、
アンデッドガンによる全体攻撃だった場合、
真横にいるはずのレギオンは、4体+1体減るわけになるのだが。
手駒はただの道具だからね、しょうがないね。

その性質を利用して、ドール達の関係者レギオンを盾にするのも面白い。
オヤ……？攻撃がこねェな、試合放棄かな？

 

・「対策装備」

手駒の全体攻撃でダメージを受けなくなる、超防御マニューバ。
勘違いされやすいが、ドールの放った全体攻撃はちゃんと受けるので注意。

超強力な自爆手段である「ゾンビボム」や「ダイナマイト」、
「名刀 + 災禍」の中を涼しい顔で歩けるので、ボス格手駒に最適。

ただし、悪意1.5「無差別攻撃」は正確には「全体攻撃」ではないので防げない。
何が対策装備ですかぁああ！！悪意2も使ってるのにこんな、
レギオン如きに負ける装備に対策なんてありませぇええん！！

 

・「狂気の歌」

全体攻撃版の精神攻撃。コスト3と据え置きだがレンジが0と短くなっている。
レンジ0ともなると、妨害手段が豊富になってくるのでなかなか決められない。
射程の関係上、悪意1.5の「精神汚染」のがマシまである。

しかし、うまく決まった際はドールたちに多大な負担を与えることができる。
強力な攻撃手段を持つ手駒と同時にだすと、どちらを妨害するかの二択になるのだ。

「死人指揮」や「悪夢の化身」と組み合わせ、
是非とも舞台の主役であるドールたちに、バックコーラスとして
歌声を響かせてあげよう！きっと喜んでくれるはずだ！

 

・「亡者の目覚め」

レギオンであるゾンビを、犠牲無しで呼び出す「増援」パーツ。
しかしコスト3でダイスの出目分呼び出すという、重い上に不安定。
最悪、1体しかレギれないが、
そんな状況でも「むらがる」れるのでそれはそれでアリ。
突っ込んできそうな近接ドールの真横に、ゾンビをちょこんと配置してやろう。

犠牲なしなので、呼び出せないことはないのだが、いかんせんコストが、ネ……
とはいえ、2だったらそれはそれでとんでもない事になってしまう。
高い出目が続いたなら、少しは手を抜いて攻撃などしてみよう。
多分そんな暇すらないが。

 

・「つながれた体」

このパーツが取り付けられた手駒が、何らかの手段で移動した際、
同エリア全ての手駒が同じ位置に移動するという、ギミック系パーツ。

面白いことに、「つながれた体」のエリアに他の手駒が移動ないし飛ばされてきた場合、
後天的につながれてしまう。愛し合う2人はいつも一緒。
その性質上、「全体攻撃」にとても弱くなってしまうのはタマに傷。
「ゾンビボム」持ちをくっつけさせるのもまた一興。よし！ハッピーエンドだな！

下記の「肉の拘束」などでよりギミックめいた手駒としても面白い。
壁が迫ってくる戦闘を表現するのに、最適かも。
他にどう面白くするかは、君自身の目でたしかみてみろ！

なお、更に悪意1.5「騎乗調整」や「緊急転移」と組み合わせてしまうと
絵面がすごいことになってしまう。狂気判定があーもうめちゃくちゃだよ

 

・「肉の拘束」

同エリアの手駒全てに「転倒」「移動」を無効化するバフを与えるギミックパーツ。
かなり便利で、凶悪な「転倒」を無効化できるのは強い。
悪意1.5「不動」の実質上位版である。

上記の「つながれた体」と組み合わせると、ずるずると移動まで出来てしまう。
無理矢理繋げられた、他のドールやサヴァントなどを取り込んでるってのも面白い。
十二単じゅうにひとえって言い張るのも良きかな。使っていいですよ。

「肉の拘束」「つながれた体」を特定の部位に持つサヴァントを出して、
その部位を破壊する事を「カルマ」としてもギミック制が増していいかも。
夢は繋がる……いや、広がる一方だ。ドールにしてみれば悪夢でしかないが。

 

・「死者暴走」

レギオンを1体消費することで、悪意2の「グール」を配置する「増援」パーツ。
「死者融合」より若干弱めなホラーを増援させるが、
消費がレギオン1体固定というのが強み。

そもそも、増援の場合次のカウントから行動になるので、
「グール」自体の行動値の低さはデメリットにならないのだ。ブッチャーも遅いけど。
さらにグールは出目+1を持つ。かなり無視できない手駒だ。

「ゾンビクイーン」は死者をこねこね融合してないで、
暴走させたほうがいいと思います。
暴走の方なら、わざとNCが失敗しなければ起こらないし。

ベタな演出としては、やっぱりドールの関係者を暴走させてグールにしちゃうんだな。
目の前で実演してみせるのが、一番ベスト。ドールの感情が増すのでライブ感は大事。
みんな～！今日は来てくれてありがとー！今からスペシャルゲストのぉ、
ドールちゃんの大切な人、暴走させちゃいまーす！あれこれNTRか？

 

・「死者の女王」

（ルールブック P158）

記載するかどうか迷ったが、レビュー記事なので載せる。
というのもこれは、なんと手駒専用パーツ欄に載ってない、隠しパーツ。
正体は、公式シナリオ手駒に搭載されているオートマニューバで、効果は以下の通り

受けたダメージを同エリアの手駒へ自由に割り振って良い
（ただし「切断」には無効）

悪意は直接記載されてはいないが、逆算すると悪意2であると思われる。

P158のシナリオ手駒のような「切断」による明確な弱点をつくるパーツで、
効果だけ見て付けても、状況次第では説得力がなくなってしまう。
なので、手駒専用パーツにも記載されていなかったのだろうと推測される。

「だるま」に似た効果なので、エラッタ後のだるまのような処理をするのがベスト。
ダメージの処理的には「防御」などの効果で減少した後の「確定したダメージ」が
このパーツによって、他の手駒に振り分けられる。
つまり、振り分け先の手駒の「防御」で軽減できないほうがよいということだ。

性能面も含め、このパーツは取り扱い注意。
ホラーにつけてしまうと仕様上、ドールに「切断」持ちがいない場合は
NCが忖度しない限り、「同エリアの手駒を全滅」させるしかなくなってしまう。
ホラーのパーツ損傷はNCが任意に選べるため、このパーツを選ばなければ
最後まで残るからだ。

なのでサヴァントに取り付けるならまだいい。まだいいが…
今度は「だるま」や「異形存在」と組み合わせてしまうと
ホラーに付けた時と、似た現象が起こってしまう。

逆に、そういった「全滅させるまで倒れません」的なボス格を作るには最適。
運良く弱点を捉えることができたら……のような弱点があるのも面白い。
オリジナル手駒に採用する場合は、しっかりと目的と意味を考えるべきパーツ。

 

・箱「束縛の糸」

（追加パーツ 箱庭の物語 P80）

対象を判定値2まで大失敗にさせるという、泣きっ面にデバフ。
一度射程内で発動すれば、防ぐ手立ては一切なく、
これだけでドール達は悲惨な目に合う可能性もある。レンジも長く使いやすい。
しかもアクションでコスト2という、連射も可能でとてもいやらしい性能。

さらに、ロマネスクの追加スキル「狂った歯車」持ち手駒もセットで配置し、
妨害を複数もたせる事により、ドール達を曇らせることが出来るかも知れない。

とはいえ、あくまでも出目の最下部の事故率を上げるだけであって、
運命力ダイスを持つドールには無意味。まぁTRPGってそういうゲームなんだけど

しかし、大失敗による誤射を防ぐ
レクイエム追加スキル「後衛の誇り」とかち合った場合の処理は不明。
というのも効果文が微妙にカバーしきれてないし、
やっぱりエラッタでも触れられてない。触れろ

「判定値2でも大失敗」
　VS
「判定値1以下でも大失敗ではなく通常の失敗となる」

無慈悲に裁定するのなら、
「1は大失敗にならないが、2は大失敗になってしまう」ことになる。
「束縛の糸」を使用する際はよく考えておこう。

でもまぁ平方NCはめんどい寛大から「後衛の誇り」で大失敗を失敗にしてもいいよ！

 

・箱「人形遣い」

（追加パーツ 箱庭の物語 P80）

コスト2で、他の手駒アクションをコスト0でかつ、
実質ラピッドめいて使用させるという、メチャクチャなパーツ。

オートマトンの「援護」に似ているが、こちらはアクション。
つまり何度でも使用できるので、強力な攻撃手駒を酷使することができるのだ。
レンジも0～2と長く、強力。

注意点として、行動値0以下の手駒には使用できない。
行動値が0以下となった場合、たとえコスト0でも
オート以外のマニューバは、使用不可になってしまうからだ。

出目修正などを加えた攻撃型手駒を動かす方法も、シンプルに強いが、
やはり、ドールの関係者を無理矢理操るのがネクロニカ「らしい」運用だろう。
戦いたくないサヴァントの意思や悲鳴をガン無視して、
最愛のドールを殴らせたりするのだ。人形遊びはこうでなくてはね。

 

・箱「育児嚢」

（追加パーツ 箱庭の物語 P80）

いくじのう。犠牲なしの「増援」パーツで、
「無差別攻撃」持ちの「スウォーム」3体を配置する。

コスト3とやや重いが、その分スウォームは厄介で
全体攻撃で薙ぎ払わないと、敵味方共に大変なことになってしまう。

スウォームはレギオンなので、5体で悪意2である。このパーツのコスパは悪い。
よってその分悪趣味な使い方をしてやろう。
もちろん、ドール関係者を苗床にしてやるのだ。

似た手駒パーツである、悪意1「肉漁り虫」と違うのは、
スウォーム自体が無差別に攻撃するということ。放っておいたら、
苗床自体が、ドールの目の前で食い散らかされてしまうかもしれませんねぇ……
悲鳴を上げ助けを求めてもいいし、精神崩壊してて恍惚になりながら食われてもいい。

でもまぁ、虫が苦手なプレイヤーがいるのなら描写は淡々と済ませよう。
なんだったら酸の海とかに変えてもいい。犠牲になる事実は変わらないけど。

 

・箱「狂気の造型」

（追加パーツ 箱庭の物語 P80）

ドールがターンを跨ぐ際の狂気点の追加を、さらに1点増やす悪意でしかないパーツ。
ジャンクの「半壊」ですら、このパーツの効果は防げない。
生半可な手駒に与えるよりも、さっさと倒せないボス格に搭載するのがオススメ。

そうした場合、勝利条件を「ボス手駒の完全解体」
しかしカルマは「敵の全滅」とかにするとドールたちは苦しみ始める。

もちろん、このパーツを付けた手駒はびっくりするほど意味不明な異形にしてほしい。
参考として、登場サプリに記載されているジャングルジムなどはマジで意味不明。
正しい意味で品性を疑う

 

・箱「処刑槍」

（追加パーツ 箱庭の物語 P80）

コスト3、レンジ0～2、射撃2という標準的な射撃攻撃だが、
この攻撃が悪意6「バンシー」に命中した場合、バンシーを破壊し
増援として悪意8「スケアクロウ」を配置する「増援」パーツでもある。

この増援は、悪意的にはより上位の存在に交換するのだが、
「バンシー」と「スケアクロウ」は割と別性能なので、単にオトクとはならない。

とはいえ、処刑槍が大失敗した際に「バンシー」に突き刺さしたり、
「バンシー」が損傷してきたタイミングで打ち込めば、
実質回復できるしカバーもできる。
もし「処刑槍」によって完全解体してしまったとしても、増援は発動するので安心！

さらに、増援の仕様として「現カウント-1で配置される」特徴がある。
つまり、仮にカウント3の状態で、「バンシー」の行動値が0以下であったとしても
「バンシー」を破壊し増援で出現した「スケアクロウ」は「現カウント-1」、
次のカウントである、カウント2に配置されるのだ。

「処刑槍」を組み込んだ、一風変わった戦術は面白い。
ドールたちに、バンシーの命の輝きを見せてあげよう。

 

・歪「縫合用アーム」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

扱いが難しい修復系オートパーツ。攻撃した相手の部位を全損させた時に、
身近な手駒のパーツを2個修復できる。

主に切断ならワンチャンあるかもしれないが、ドールを攻撃する場合は
狂気点による振り直しもあるので、あまり期待しないほうがいい。

正直演出特化のパーツだが、うまく演出したいのであれば
ドール以外にも、サヴァントでも発動する特性を活かそう。

身近にピノコ……ではなく「ヒルコ」などの、特殊なパーツ構成のサヴァントを
助手として置いておくのもオススメ。
大失敗した際もサヴァントを切り裂いて、ワンチャンそのまま修復もできるのだ。
とんだヤブ医者だわさ

 

・歪「修復デバイス」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

コスト2でレンジ0～1のパーツを1つ修復できる修復系マニューバ。
ゴシックの「暴食」のようになんでも修復できるし、
しかも他者まで対応してるのがウリ。

アクションで何度でも使用できるとはいえ、コスト2は少々重いので、主に助手向けか。
「ゾンビボム」を修復して再利用するのが雑に強力。やりすぎに注意。

特殊な例として、実は手駒だけでなくドールも修復できる。
物言わぬホラーに持たせ、殴られても何故かひたすら特定のドールを修復したりなど、
様々なドラマを展開できるポテンシャルを秘めている。

 

・歪「見えざる触手」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

自身のパーツ2個損傷させる代わりに、
レンジ0～1の範囲の判定を「6」に固定する触手系ジャッジ。

他のジャッジを全て無効化するので、妨害を無効化できるし、
タナトスの「断罪」より強力な効果でもあるし、しかも他者にも使用できるニョロ。

そしてドール側の大成功も、このパーツ効果なら「6」にできてしまう。
やっぱり触手がナンバーワン！

ほぼ必中になるが、レギオンがタナトススキル「冥王」持ちに殴っていた場合、
「6」では外れてしまうので、そこは注意ニョロな。
まぁレギオンなんか支援する価値もないニョロが……

無数の「手」で、望む結末に変更（か）えてみせよう
ニョロロギス

 

・歪「念動接続」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

1レベル変異「うじむし」の超強力版。カウント0になった瞬間、
レンジ0～2の内の手駒で、合計4つのパーツを修復するオートベホマラー。

もちろんパーツの持ち主も対象なので、
しぶとさと不死性を演出できるが、合計パーツ4つ修復なので正直微妙。

とはいえ、ESP能力として考えるととんでもない能力である。
それだけ強大な力を持つ手駒であることを演出できるのだ。映え特化でもよかろう。

上位版にさらにすごい修復パーツがあるが、そちらも映え特化。
悪意を無視すればまだ役に立つ分、「念動接続」のがマシ感はある。

 

・歪「守護本能」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

しゅごい「庇う」。2つの意味で。

指定したホラーかサヴァントを「主」とし、「主」と同エリアにいる際、
「主」がマニューバの対象になった際に、対象を自身に変えるというもの。

ステーシーの「庇う」と違うのは、そもそも「主」が対象にならない上に、
自身の「円舞曲」なども効果があるということ。
悪意1.5「死体のダンス」も、もちろん有効。

弱点として「庇う」と違い同エリア限定なので、2レベル武装「発勁」や
2レベル改造「ワイヤーリール」などでエリアをズラされると守護れない。
しかし、その辺は悪意1.5「騎乗調整」、悪意2「肉の拘束」などで防げる。

あるいは、そういった弱点を残しておくのもアリ。
ドールたちに、偽りの信頼をあえて壊させるのもまた一興。

 

・歪「狂気の波調」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

コスト4という数値がびっくりする、強力な死の宣告である、5カウント発動シリーズ。
カウントダウン5以内にこのパーツを破壊しなければ、全ドールは狂気点1点追加という
かなり凶悪な攻撃。そして手駒はどうせこのパーツを最後まで損傷させないので
事実上の挑発マニューバである。

このパーツの破壊力と強制力および射程は凄まじく、一度でも発動されてしまったら
防ぐ手段として、対象の手駒を倒すしかなくなってしまう。

注意点としては、ターン中に5カウント以上残ってないと宣言できないことと、
こいつがヤベーって知ってるドールは、マジ破壊しに来ると思うので、
このパーツをファッションとしてではなく、ガチで効果出したいんだったら、
なんらかの防御手段や、あるいは「それすら」も逆手に取る戦術が必要ということ。

問題点として、アリス追加スキル「祈り」と同カウントで互いに撃ち合った場合
どうなるかという事は一切エラッタで触れられてない。だから触れろ
・手駒優先発動で、狂気にあてられた「祈り」は届かないのか
・それとも互いに同時に発動して、波調と共に「祈り」は皆に届くのか
ドールの中に「祈り」持ちが居た場合、NCであるあなたが裁定して伝えておこう。
な！（謎の同調）

他の5カウント発動シリーズは、
悪意1.5「絶対歪曲」、悪意3「具現する悪意」が存在する。

 

・歪「空間圧縮」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

1シナリオに1手駒しか所有しちゃいけないパーツシリーズ。
シナリオとは、アドベンチャーパートからエンドパートまでを含めたワンセット。
つまり1回の戦闘で増援も含めた1体しか所有できませんよ。第二形態でもダメ。
ほぼボス格手駒用で、縛り相応の強力な効果を秘めている。

これは受けた「爆発」を無効化した上に、自身の「砲撃」の出目を+1するもの。
こういうのはドールにくれませんかね？

実際の所、手駒にもたせにくいパーツ。というのも、
砲撃は強力なものが多すぎるため、手駒に持たせてしまうと事故りやすいのである。
「火炎放射器」や、「ダイナマイト」、「ランチャー」……
どれも危険極まりないが、ボスなら許されるか？ゆるして

そして防御面でも、ドールの強力な「ショットガン」や、「ランチャー」を
半減できるのは強い。が、それなら悪意1「ベクトル偏向膜」で十分なのだ。

でもなんかこう……爆風を操ってる的なの……いいよね（圧縮された語彙）

他の1シナリオ1手駒シリーズは、以下の通り。
悪意3「死者の王」、悪意4「超知覚領域」、「遠隔自壊操作」

 

・歪「ESP共鳴振動」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

「サイケデリック」いじめ攻撃。なんと
「サイケデリック」のスキル数だけパーツを損傷させるという、まさに狙い撃ち。
「喪失の共有」並にピンポイントすぎる攻撃。お前ら結婚しろ

アクションで連発できるのは危険だが、コスト4と実質「対戦車ライフル」。
とはいえそもそもの「サイケデリック」自体が、姉妹で1人が推奨されているので
幸い大事には至らないはず。だが必中かつ舞台上全てのドールが対象なので、
「サイケデリック」ドールにしてみれば、厄介なことこの上ない。

寵愛点が最速で50点必要だが、全スキルを習得した「サイケデリック」は
8パーツ損傷してしまう。体の半分が吹き飛ぶぞ！
そこまで特化したドールは、逆に共鳴されたがってるんじゃないかな。
そして「共有」してくるんだ……こわ……精神状態おかしいよ……

 

・歪「痕抉り」

（追加パーツ 歪曲の舞踏 P54）

精神攻撃だが、精神攻撃ではない。
厳密には精神攻撃として攻撃し、成功したら
対象の「記憶のカケラ」分だけ、パーツを損傷させるという強力なESP攻撃。

その性質上、キャンペーンのラスト付近で登場させるのがふさわしい。
ドールの「記憶のカケラ」は6つまで習得できる。正確には7個以上も可能だが、
狂気点の減少の上限は6個まで。なので通常では最大6個の損傷になる。

しかしこのパーツでは、あくまでも「記憶のカケラ」としか触れられてないので、
7個以上あった場合、7個以上損傷してしまう。青天井だ。
アクションで連発出来る上に、まずまずのコスト3なので非常に危険な攻撃になる。
しかし、記憶のカケラはNC側が与えるタイミングなどを調節するので、
NCがド鬼畜でなければ7個以上とはならないはず。ですよね？
7個以上与えたとしても、この攻撃はしないはず。ですよね？？？

単発セッションだったとしても、ドールの初期の記憶のカケラは2個。
コスト3、レンジ0～1の攻撃としては、悪くはない選択だ。

余談かつ推測だが、サプリ「最果の戯曲」の巻頭マンガP3～4での
攻撃の正体は「痕抉り」なのではないだろうか。
現状、単発の攻撃で3部位を吹き飛ばす手段はこれしか存在しない。
描写も自傷ではないし、2体のドールで損傷具合が違うが、
「二丁拳銃」ドールの方は、一撃で約15点レベルの損傷をしている。
つまりそれだけ記憶のカケラがあったのだ。記憶のカケラ与えすぎだろ！

 

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