これは、スターフォックス再始動の兆しなのか? 平方野雪です。
今緊急で記事を書いてるのですが、本日2026年5月7日の夜中、
超唐突にTwitter(現X)の任天堂公式アカウントから発表がありました。
(記事公開は8日ですが)
新作『Star Fox』発売。
さて、みなさんはそもそもスターフォックスをご存知でしょうか。
知らない?ニンダイ見ようね↓
これはNintendo Switch 2向けに発売される
『スターフォックス64』のリメイク版であり、発売日は2026年6月25日。
公式サイトでは、グラフィックとキャラクターデザインの一新、
新規ムービー、ステージ間ブリーフィング、
キャラクターや惑星の図鑑テキスト追加などが紹介されています。
スターフォックス64は、当時ギネス世界記録にも登録されたほどの
名作3Dシューティングです。
それを発売当時にリアルタイムで遊び、友人とスコアアタックまでしてた人間として
発表と映像を見た瞬間は最高にワクワクしました。
幻想じゃねえよな……!?
還ってくる……オレたちの黄金時代が還ってくる!
そう思いました。しかし……映像を見進めるうちに
そのワクワクは少しずつ別の感情に変わっていきました。
確かにグラフィックが美しくなりました。
ゲームモードを見る限り、スターフォックス零のような
強制的な特殊操作を前面に出している様子もありません。
賛否は多めですが、キャラクターがより動物らしい見た目になったことも、
個人的にはそれほど嫌ではありませんでした。
なぜなら、グラフィック周りはハードが進化している以上当然で、
表現が変わるのは致し方ない部分だからです。
オレが強く引っかかったのは、リメイクであるにも関わらず
当時と違うセリフや、キャラクターの違和感でした。
今回は、スターフォックス64をリアルタイムで遊んだ懐古厨おじさんとして、
新作『Star Fox』の発表映像を見て感じた期待と不安を整理しておきます。
1.スターフォックス64を発売当時に遊んだ人間として
オレは『スターフォックス64』を発売当時に遊んでいた世代です。
プレイ当時はキッズで、完全クリアもしたし友人とスコアを競っていました。
こちらのほうが効率の良いルートを選んでいるはずなのに、
どうしても友人のスコアを抜けなかったこともずっと記憶に残ってます。
それくらい、スターフォックス64は当時のオレにとって大きなゲームでした。
難易度、フルボイスによる掛け合い、ステージの長さ、
シューティングとしての楽しさ、ルート分岐によるリプレイ性、そして1周の長さ。
どれを取っても非常によくできていました。
単に「昔遊んだ懐かしいゲーム」ではなく、
オレの中では「スターフォックスというゲームジャンル」でした。
特に好きなステージはエリア6
全ステージの中でもっとも中央突破感が強く、
疾走感のあるオーケストラ調の専用曲も盛り上がります。
敵も最終防衛線のため全戦力投入。撃墜スコアも大きく伸びるし、
敵側の通信が慌てているのも良くって
あの「敵陣を強引に突破している」感覚は今でも強く記憶に残ってます。
そして、スタフォ64といえばセリフ
正直、覚えていないセリフのほうが少ないと思います。
印象に残っている名台詞はいくつもあるし、逐一挙げてたらキリがないのですが、
例えばスターウルフの一人のアンドリュー撃墜時の
「アンドルフおじさぁあああああん!!!」の断末魔は超好きですね。
ボウヤ、この新しいオモチャで遊んであげよう
わぁっ!お前とは絶交だ!
極めてた頃はムービースキップして上空で叩き落としてセリフキャンセル、
みたいなこともしてましたが……それだけ、スタフォのセリフや掛け合いは、
ゲーム体験そのものと強く結びついていました。
とまぁ、こんな感じのスタフォ人間なので発表を聞いた瞬間はとんでもなく
ワクワクしていました。
2.公式情報を見る限り、リメイクとしての要素は多い
さてここで話を戻します。公式情報として見ると
今回の『Star Fox』は単なる移植ではありません。
対応機種はNintendo Switch 2。
NINTENDO 64ソフト『スターフォックス64』のリメイク版とされ、
グラフィックやキャラクターデザインは一新。
新規ムービー、ステージ間ブリーフィング、図鑑テキストなども追加。
ストーリーモードは64準拠で全16ステージ。
ミッションの達成状況や撃墜数などによって進むルートが変化するとのこと。
難易度もイージー、ノーマル、エキスパートの3種類が用意されています。
また、ストーリーモード以外にも、
クリア済みステージでお題に挑戦するチャレンジモードや、
オンラインにて4対4で戦うバトルモードなどが追加されています。
あれ?16ステージ?と思った64プレイヤー。
ベノム1とベノム2をカウント忘れてませんか。ベノムって2種類あんねん
なりきりフィルター

画像引用元:Nintendo Direct 2026.5.7
なりきりフィルター。スターウルフはみんなイケメンになっちまってぇ……
個人的に面白いなと思ったのは、Switch2の機能でカメラを使用すると
ゲームチャット上に自分の顔を表示できる機能があるのですが、
その表示をスタフォキャラの姿に変えられる
「なりきりフィルター」という機能。あなたもVTuber!
これが顔の向きや口の動き、まばたき、眉の動きまで反映されるようで、
かなり面白いですね。対応キャラは対戦時に使用する
スターフォックス4人、スターウルフ4人。
参考映像ではペパー将軍やナウスといったサブキャラにもなれそうです。
スタフォは、もともと無線での掛け合いやチーム感が魅力のゲームなので
そこにプレイヤー同士のコミュニケーションを重ねる発想は
作品との相性が良いと思います。
とはいえ、あくまでもゲームチャット利用時に楽しむ機能です。
そのため、一人用の本編や通常の実況プレイで活かせる場面はあまりなさそうですが、
機能そのものはいいと思います。今後他のゲームでもできるようになるといいですね。
どちらかというとウルフ側になって断末魔を上げたいもんね。
この私が……この私がああああああああああ
3.良い点:グラフィックや、原作準拠の敵配置

画像引用元:Nintendo Direct 2026.5.7
敵配置が見る限り64と同じ。映像も美麗
今回の映像を見て、まずグラフィックはかなりリッチになっていると感じました。
さすがNintendo Switch 2向けの新作というべきか、
ステージの密度やキャラクターの表情、機体の質感などは、
スターフォックス64とは比べものにならないほど美しくなっています。
もちろん、最新ハードの新作として美麗なグラフィックになるのは
ある意味で当然ではありますが。それでも映像面は素直に良いと思いました。
動物らしい見た目になった
人によっては質感がリアルすぎる、気持ち悪くなったという声もあると思いますが
個人的にはここはいいなと思います。
64時のローポリ感や、人形劇のような雰囲気に思い入れがないわけではないですが、
そこをそのまま残す必要があるとは思いません。
むしろ、64以降の外伝であるスターフォックスアドベンチャーの時点で
フォックスはかなりふさふさした方向へ進んでいたので、
現代機で毛並みや動物らしさが増すこと自体は自然だと思います。
ただし、ファルコのデザインが鳥足寄りになっている点などは、
少し慣れる時間が必要かもしれませんが……
従来の獣人スタイルに近い印象から、より鳥らしさが前に出たことで、
見た目の印象はかなり変わってます。
非常に見慣れた敵配置
動画や公式サイトでほんの一部しか見えてませんが、
ゲーム中の敵配置および動きに関しては64そのものだと感じました。
これはチープと言ってる訳じゃありません、再現度が高いという意味です。
コーネリアの敵からソーラでの溶岩波から飛び出す火の鳥。
どれも見覚えのある動きや配置で、きちんと「リメイク」してると思いました。
もちろん、正確に比較したら若干の違いがあるのかもしれませんが
それでも当時と同じ感覚で遊べそうです。
とはいえ、今回オレが一番気にしているのは、
グラフィックやデザインの変化そのものではありません。
問題は、セリフとキャラクターの見え方です。
4.疑問点1:セリフとキャラクター解釈には強い違和感がある

画像引用元:Nintendo Direct 2026.5.7
「ひえ〜!ヤベー!」じゃない……
今回の発表映像で最初に強く違和感を覚えたのは、
コーネリア序盤のスリッピーのセリフでした。
後ろに敵機につかれ、撃たれている場面。64と同じ流れでこれこれ!と思いました。
64時代だと「ひえ~!ヤベー!」みたいなテンションでしたが、
今作のスリッピーは「でも今は手が離せないよ!」
えっ……なにそれは……
これは、どうやら英語版だと「センサー調整中だからカバーして!」
のようなセリフらしいのですが、そんなのは日本語版だと一ミリも伝わりません。
前後の流れで何かを分析している。別行動をしている。
あるいは作戦上、どうしてもその場を離れられない。
そういう状況なら「手が離せない」というセリフもわかりますが……
これから占領下の街へ突撃するぞという場面で、
しかも後ろに敵につかれているように見える状況で言われても、
「いや何しとんの」と思ってしまいます。
もちろん、昨今の事情によりセリフを変えざるを得ない状況というのはあります。
ただ、変更後のセリフが場面やキャラクターと噛み合っていないように見えると、
単なる時代的な変更ではなく、キャラクターの改変に見えてしまいます。
フォックスの性格や口調も変化

画像引用元:Nintendo Direct 2026.5.7
将軍に「知るかよ!」とタメ口な上に詰め寄るフォックス…タイタニアだろうか?
もう一つ大きく引っかかったのが、フォックスのペパー将軍に対する口調で、
フォックスがペパー将軍にかなりフランクなタメ口で話していました。
もちろん、スターフォックスは正規軍ではなく、雇われ遊撃隊で、
ペパー将軍とは直属の上下関係ではないというのはわかります。
しかし、上下関係がないことと、依頼主であり軍の将軍でもある相手に
礼節を払わないことは別だと思います。
そもそも、64の頃のフォックスはペパー将軍に必ず敬語で話し、
父のチームを継いだ正義感も責任感もある熱い男でした。
若さはあるが、仕事を引き受ける隊長としてのプロ感がありました。
だからこそ、今回のように急に距離感が変わると違和感。
そしてフランクというより、少し軽薄に見えてしまいます。
「俺達の実力はわかってくれたかな?」
こんなセリフ、まるでファルコのような感じです。
64のフォックスは、若いが軽くはなかった。
そこが、オレの中ではかなり重要だったのだと思います。
5.疑問点2:演出面でも、原作との距離を感じた

画像引用元:Nintendo Direct 2026.5.7
作戦完了じゃなくなってる……
細かいところでは、作戦終了時の表記も気になりました。
スマブラのフォックス勝利時セリフにも「作戦完了!」とあるため
スターフォックスのステージ成功時は、「作戦完了」がお約束でしたが
新作では完遂に変わってますね。
ブルーマリンの出撃シーンの変更

画像引用元:Nintendo Direct 2026.5.7
空中から雑に投下される、後にも先にも一回きりなブルーマリン君
セリフ以外で特に引っかかったのが、ブルーマリンの出撃シーン。
スタフォ64ではアーウィン以外にも戦車ランドマスターや、
潜水艦ブルーマリンといった戦闘機以外で出撃するステージがあります。
今作でもそれらは健在なのですが、
特にブルーマリンのステージ開始前は印象的でした。
開始前には、出撃の様子や惑星の様子といった簡易ムービーが入るのですが
64での水中ステージでは母艦グレートフォックスが半分水中に入り、
そこからブルーマリンを発艦させるような演出でした。あれはかなり良かった。
グレートフォックスにはそういう運用もできるのか、という説得力があったし、
潜水艦という特殊な機体を投入する特別感もありました。
さらに、帰還時も同じような回収方法になるのだろうと自然に想像できます。
しかし一方、今作の映像では
ブルーマリンが唐突に空中から投下されるような形で出撃していました。
そしてド派手に着水。魚たちが驚いて逃げる。
確かに派手ですが……何でしょう、個人的には違和感でした。
例えばこれが新作だと言われてれば、気にもならなかったでしょうが、
64のリメイクだというのであれば、その部分も準拠にするべきでは?
ちなみに動画の直前のランドマスターは、マクベスの開始前ムービーでしたが
そっちは64とほぼ同じに見えました……なんでや!
技術的に再現できないという話ではないはずです。
描写としてなぞるだけなら、64版の発艦演出に近い形にもできたと思います。
現に、ゲーム中の敵の出現などは一目で「リメイクだ!」となるくらい
再現度が高いのです。にもかかわらず、あえて違う見せ方にしている……
もちろん、発売前の映像だけで
「原作リスペクトがない」と断定するのは早いのですが。
ただ、少なくともオレには64版の「作戦行動としての説得力」より、
現代的な派手さを優先した演出に見えました。
スマートボムの迫力や効果音も少し気になった
細かい部分では、スマートボムの演出も気になりました。
スマートボムというのは、弾数に制限がある強力な攻撃で、名前の通りボムです。
64の頃はド派手な音とエフェクトで弾けていてボム感が強かったのですが、
今回の映像を見る限り、エフェクトや効果音、爆発の残り方が地味に感じられました。
もちろん、現代のゲームとして視認性やテンポを優先した結果かもしれません。
美麗になった今、エフェクトが派手すぎると見づらくなる場面もあるでしょう。
ただ、せめて音だけは派手にしてほしかった。欲を言えば、元の音に近づけてほしい。
というのも、ローリングで敵レーザーを弾くことができるのですが
その際の音も64は結構派手に「カンカン!」みたいな弾く効果音がしていました。
しかし今作の動画では聞こえません。あるいは超ちっちゃいか。
ここまでなら「じゃあ効果音も完全新規になったんだな!」と思うのですが、
HPであるシールドを回復するシルバーリング、ゴールドリング取得時の音、
そしてレーザーを強化するレーザーエナジー取得時の音は
それぞれ64の時と似たような音でした。なんでだよ!
なんで中途半端に再現するんだ!
このあたりは、実際にプレイしてみないと最終判断はできません。
実際、プレイ時にはきちんと効果音が聞こえるのかもしれませんが、
現時点では正直リメイクしてる部分としていない部分の差はなんなのだろうか。
と、思ってしまいました。
6.これは懐古厨だからなのか、作品の芯の問題なのか
これらの疑問は、単にオレが懐古厨なだけなのかもしれません。
スタフォ64を発売当時に遊び、何十周もし、
セリフを覚えるほど親しんだ人間だからこそ、
当時の思い出が強すぎるからこそ、
リメイクの変化を素直に受け入れられていないだけなのかもしれません。
とはいえ、グラフィックの変化そのものには否定的ではないです。
キャラクターが動物らしくなることも、基本的には受け入れられる。
むしろ映像面はかなり良いと思っています。
それでも違和感が残るのは、セリフや性格、作戦描写が変わってしまうと、
それはもはや「スターフォックス64」から外れているように見えるからです。
スターフォックス零で一度期待を折られた経験もある
今回の発表映像を見ているうちに、
オレは「スターフォックス零」のことを思い出していました。
スターフォックス零も、当時はかなり期待して買いました。
ゲーム内容もボリュームアップしていそうに見えたし、
64を思わせる構成の新たなスターフォックスとして楽しみにしていました。
ですが、オレはクリアする前に手放しました。
理由は難しすぎる操作性。
機体はスティックで動かし、エイムはジャイロで狙う。
これがとにかく合いませんでした。
従来のようなクラシック操作が選べればまだよかったかもしれませんが、
制作者側の操作思想を押し付けられているように感じてしまい、
爽快感よりもストレスのほうが勝ってしまい、クリアしたい気持ちが零になりました。
スターフォックスで一番欲しいのは、
気持ちよく飛び、気持ちよく撃ち、気持ちよく突破する感覚。
そこが合わなければ、オレにとってはかなり厳しい。
スターフォックス零だけの話でもない
スターフォックスというシリーズは、
作品ごとに開発体制や外部協力先がかなり変わってきたシリーズでもあります。
アドベンチャーは、ゲームとして悪いわけではないが、
正直フォックス要素は後付でした。
アサルトは、レールシューティングとTPSの融合という方向性は面白かった。
ただ、一本道でボリュームが少なくストーリーが陰鬱。
主要人物や母艦まわりの扱いなど、気になる部分も多かったです。
スターウルフが3人だったのも、個人的には少し寂しかった。
こちらが4人なら、ライバルも4人でいてほしい。
コマンドは、専用改造機体などの設定面には面白さがありましたが、
ストーリー面ではかなり黒歴史です。
そもそも、スターフォックス64は3DS版で一度リメイクされ、
零でも64を思わせる構成が再び描かれ、そして今作で改めてリメイクされます。
同じ軸の作品に何度も戻ってくるシリーズだと考えると、
うれしさと同時に「今度こそ大丈夫なのか?」という不安も出てきます。
7.最後に
ここまで懐古厨として不安や疑問点を書いてきましたが、
ゲーム内容そのものは良質そうに見えます。
64ベースのステージ構成、ルート分岐、難易度選択、チャレンジモード、
バトルモード。公式情報を見る限り、遊ぶ要素はきちんと用意されています。
余計な要素も足されてる感じは見受けられません。
それに価格も、Nintendo Switch 2向けソフトとして見ると
比較的手に取りやすい印象があります。
少なくとも、完全新作の大作として見るよりは、
公式の発表通り64のリメイクとして見たほうが良さそうです。
その中でも追加されたチャレンジモードが、
どれくらい遊び応えのあるものになっているかは、今回かなり重要だと思います。
ゼルダやマリオと比べるのは酷かもしれない
ここまで辛口になったのも、64の懐古厨ということもあるでしょうが
どうしても任天堂のシリーズということで、オレが心のどこかで
ゼルダやマリオのような大作と比べてしまったからでしょう。
ただ、今回の「Star Fox」は完全新作ではなく、スターフォックス64のリメイク版。
ゼルダやマリオのように、毎回システムを根底から変えるシリーズと
同じ基準で見るのは、酷かもしれません。
現時点での期待度を正直に言えば、あまり高くありません。
映像は良い。新機能にも面白いものはある。
ゲームとしても、シューティング部分は良質に見える。
だが、セリフ、キャラクター解釈、細かい演出、効果音まわりには不安がある。
特に、スターフォックス64のセリフや掛け合いを覚えるほど遊んだ人間としては、
ここが変わることへの違和感は大きい。
とはいえ、オレはこの新作を最初から否定したいわけではありません。
もしかしたら、実際に遊べば印象は変わるかもしれない。
発表映像では違和感があったセリフも、
ゲーム全体の流れの中で見れば納得できるかもしれない。
それは、発売されてから自分で確かめるしかありません。
発売されたら、オレはプレイする。
少なくとも、スタフォのファンとして見届けたい気持ちはある。
続報、そして発売後のプレイ感想については、また改めて記事にしていきたい。
