TRPGの種類が多すぎてどれを選んでいいかわかりません……
世界観もよくわからないし……布教でゴリ押しされるのも怖いので、
誰か丁寧に優しく教えて下さい!
本当にいっぱいあるんですよね。平方野雪です。
僕はTRPGは10年間遊んできましたが、本棚に並んでるのは本当に沢山。本だけに
この記事では、初心者の方でも失敗しないシステムの選び方と、簡易な紹介をします。
慣れたプレイヤーであれば、発売されたルルブは全部買うという人もいるでしょうが、
初心者が自分に合わないルルブを買ってしまった場合、
「うわTRPGって微妙だな」という評価になってしまうかもしれないですよね。
それを避けるための失敗しないポイントをお伝えします。
そもそもシステムというのは、TRPGのタイトルの事です。
TRPGはタイトルによって、世界観やゲームの進行などゲームのシステム全てが違います。
なのでシステムという言い方は、「ゲーム面」も含めたTRPGの呼び名、
といったニュアンスが強い言い方です。
「どのシステムで遊ぶ?」などといった使い方をされるので、
システム=TRPGのタイトル。覚えておきましょう!
そして肝心の選び方ですが、結論を言います。
システムは「あなたが気に入った」のを選びましょう!
1.初心者に知ってもらいたいTRPGを選ぶ3つのポイント
TRPGを遊ぶのに必要な要素である「ルールブック」と「遊ぶ仲間」
これらを実際に初心者が選んで遊ぶと想定した場合、
ポイントは次の3点になります。
・ルールブックが廃版でないか
・プレイ人口はいるか
それぞれ解説していきます。
・ルールブックの値段
TRPGをはじめるのにあたって必要なのがルールブック。
安いものでは文庫本サイズで1000円程度、
高いものでは6000円オーバーという金額です。
値段が全てではないですが、購入しやすさはTRPGの評価ポイントの一つです。
番外編として、ネット上でダウンロードできる無料のルルブもあったりします。
・ルールブックが廃版でないか
どんなに評価の高いシステムでも、入手できなければ遊べません。
また、入手できなければプレイ人口は増えません。
なので基本的には新しめか、版上げしそうなシステムの方がオススメです。
これも欠かせないポイントの一つです。
※版上げというのはTRPGのバージョンアップです。
ゲームバランスや世界観が変わったりします。
・プレイ人口はいるか
シンプルに言ってしまうと、プレイ人口=参加可能なセッション数なので
「人気のないシステムは卓探しが大変」です。ここも見逃せません。
とはいえ複数のシステムを所有しているプレイヤーも少なくないので、
あまりマイナーでなければ、そこまで問題ではないです。
ネット上の有志が作成しているシステムは、
この辺がやや厳しいかもしれません。布教するのは、あなただ!
以上の3点と、世界観別の初心者オススメのTRPGをご紹介します!
2.剣と魔法の王道純ファンタジー「ソード・ワールド2.5」
値段 990円
発売日 2018年7月20日
知名度 国産TRPG最高峰
PC 冒険者
正統派のファンタジー世界で冒険ができるシステムで、
文庫本サイズのルールブックです。
ルールブックは1~3巻までありますが、1巻だけでも遊べます。
(1巻は5レベルまで、2巻は10レベル、3巻は15レベルまで対応している
能力やモンスターなどが載っている)
プレイヤー達は冒険者となってギルドの依頼をこなしたり、
遺跡などにトレジャーハントをしにいくなど、
ドラクエやFF、ロードス島戦記など
多くのファンタジー世界を再現できるシステムになっています。
種族は人間やエルフ、ドワーフといったファンタジーではメジャーな種族や、
ウサギ獣人のタビットや竜人であるリルドラゲン、体に花が咲いてるメリアなど様々。
職業は技能と呼ばれ、前衛で勇猛果敢に戦うファイター、魔法使いのソーサラー、
射撃攻撃のシューター、宝箱を解錠したりできるスカウトなどこちらも多種多様。
これらを組み合わせて、あなただけのキャラクターを作り上げることができます。
初代とも言えるソード・ワールドRPGは1989年に発売されており、
その歴史に裏打ちされた世界観とファン数はまさに圧倒的。
一般書店でも置いている場合もあり価格や入手性もバツグン、
さらに判定には、普通の6面ダイスを2個使用という手軽さ、
おまけに2.5版から新大陸アルフレイムが舞台になっているので、未経験者でも大丈夫!
2.0時代の関連書籍も利用可能なので拡張性もバツグン!
まさにTRPG入門にオススメな一冊でしょう!
3.怪異と恐怖に巻き込まれるホラー「クトゥルフ神話TRPG」
値段 6490円
発売日 2019年12月20日
知名度 動画サイトでTRPGと言えばこれ
PC 探求者(ほぼ一般人)
ネット上でカルト的人気を誇るホラー作品
「クトゥルフ神話」をモチーフにしたホラーTRPGです。
ルールブックは高めですが、実際手にとってみると納得のボリュームであり、
ページ数は400以上、かつ文字もぎっしりという大ボリュームなので
読み物としてもオススメです。
ちなみにクトゥルフではGMの事を、キーパー・オブ・アーケイン・ロア(略してKP)
と呼びます。隠された知識を守る者という意味です。
ホラージャンルなのでハプニングが起こりやすく、動画映えもしやすいゲーム内容なので
特にネット上の人気と知名度は高いです。歴史も古いのでTRPGで検索すると
クトゥルフ関連のサイトが出てくるくらいです。
そのためプレイ人口が多く、SNS等で卓募集がしやすいので初心者にオススメです。
世界観が現代で、プレイヤー達は探索者と呼ばれるほぼ一般人なため
等身大のロールプレイがしやすいというのも、特徴の一つです。
探索者は謎の失踪事件や、未解決事件などといったものに
首をつっこんだり、巻き込まれたりして、
得体のしれない化け物であるクトゥルフに遭遇します。
正気度(SAN値)と呼ばれる数値があるのも特徴で、恐怖体験をすると減ります。
発狂したり失神したりするロールプレイが楽しめます!やったね!
キャラクターの作成は、ダイスを振って能力値を決めてから職業とやれる事、
技能を選択するというそれなりに複雑な工程ですが、
毎回違ったキャラクターを作れるという特徴があります。
前の版である6版からゲーム性に変更があったため、
今でも6版を遊ぶプレイヤーはいます。
しかし今後遊ぶこと、第6版のサポートの打ち切り、入手性を考慮すると、
今から入手するのであれば、最新版である第7版をオススメします。
ちなみに第6版のデータも流用できるので尚更です。
世界観も原作に近づいたためより深く、深淵に挑めるでしょう。
4.超人ニンジャとなり己が密命を果たす「シノビガミ」
値段 4180円
発売日 2020年5月16日
知名度 遊びやすいサイコロ・フィクションの代表作
PC 超人ニンジャ
現代社会を支配するニンジャの六大勢力に所属し、秘密の任務をこなすシステムです。
シノビガミは2009年6月に発売されて以来、関連書籍が増え続け
それらを纏めた当ルールブックが出るほど、人気のシステムです。
TRPGのルールブックとしてはボリュームがある方で、これ一冊で全て遊べます。
ニンジャは動こうと思えば光の速度で動ける超人という設定なので、
設定マシマシの、超スゴイキャラを作ることが可能です。
さらに初見では見きれぬ必殺技「奥義」まで使えるので
強い設定のPCをロールプレイしたい方にもオススメです!Wasshoi!
PCはそれぞれセッション毎に「使命」と「秘密」の任務があり、
使命は他プレイヤーにも公開されていますが、
秘密は自分(とGM)だけの内緒の任務です。GMが伏せて渡します。
他PCの秘密を探りながら、自分の任務を達成するのが目的となります。
時にPC同士の任務が反目することもあり(これはGMのさじ加減です)
PvP(プレイヤー同士の戦い)もできるシステムとなっています。
プレイヤー同士で競い合うのはちょっと……という方は、
セッションに参加する前に予め断っておきましょう!
サイコロ・フィクションは「6面ダイスを振ればゲームが進む」システムの総称で、
とにかく判定の処理などが軽く、とても遊びやすいのが特徴です。
各PLごとに自分のターンである「シーン」が回り、ロールや情報収集などをします。
進行や判定がシステマチックなのでセッションが滞りにくく、初心者にもオススメです。
5.【番外編】荒廃した終末世界でゾンビ少女となる「ネクロニカ」
値段 3300円
発売日 2011年9月1日
知名度 超特殊世界観故に一部で有名
PC 超強いアンデッド少女
はじめに断っておきますが、このTRPGは初心者向けではありません。
いろいろ歪んでいます。
こんなシステムもあるという例を、独断と偏見で入れさせていただきます。
グロやホラーなどの描写があるシステムなので、苦手な方はならべく耐えてくださいね。
ちなみにネクロニカではGMのことを、ネクロマンサー(NC)と呼びます。
かっこいいですよね。
プレイヤーは生前の記憶をほぼ全て失ったゾンビ少女です。
核戦争で崩壊した後の世界で目覚めてしまった為、
狂気で壊れぬよう探索します。旅の果てに待つものはNCとプレイヤー次第です。
PCはゾンビ少女(ドールと呼ばれます)とかなり限定されているため、
イチャイチャしやすいです。
ドールには狂気度というパラメーターがあり、
これが最大まで溜ってしまうと精神崩壊してしまいます。
ドール達はゲーム上「姉妹」と呼ばれます。
姉妹全員が精神崩壊するか、完全解体(HP0)されるとゲームオーバーです。
なのでイチャイチャします。イチャイチャすることで己が心を守り、
狂気を打ち払う事ができるかもしれません。
ドールはポジションという他ゲーで言ういわゆる種族、
クラスといういわゆる職業を二つ、
それらから得られた数値で、スキルや強化パーツという特殊能力兼HPを取得して
キャラメイクをします。
ダメージを受けた分だけパーツが壊れ、使用不可能になります。
敵もドール側も一緒なので、直感的にわかりやすいシステムとなっています。
とはいえプレイヤー側のドールは敵ゾンビと違い、
NCが丹精込めて作った一品物という設定なので、めちゃくちゃ強いです。
ドールは痛覚が無いので、安心して壊れてくださいね。くっつければ直ります。
世界観はともかく、システム面は極めて遊びやすい仕組みとなっていて、
アドベンチャー、バトル、エンドパートの三つのシーンに分かれています。
ダメージのシステムも合わせて、意外とシンプルで遊びやすいシステムとなっています。
世界観さえ耐えることができる、もしくはもともと「こちら側」というのであれば、
是非、初心者の方でもオススメできるシステムです。えぇ。それはもう……
6.最後に
気に入ったシステムはありましたか?
ごちゃごちゃ言いましたが結局のところ、ここで紹介されていようがいまいが、
値段が高かろうが安かろうが、人気があろうがなかろうが!
「あなたが気に入った」システムが一番です!
好きな世界観であれば憶えるのも楽しいので、早くTRPGに馴染めると思います。
我が道を行きましょう。行けば分かるさ。
とはいえ紹介してきたTRPGは、
初心者が遊ぶという点では、オススメなのも事実です。
参考にして頂けると幸いです。
初心者の方は、こちらの記事もオススメです
コメント