クトゥルフ神話ってどんなルールなんですか?
どんな世界観ですか?秒で教えて下さい!
君たちが近づくと突如口が縦に割れ、この世のものとは思えない奇声を上げ
血走った目と口から、不快な粘液を飛ばしながら飛びかかってきます。
↑
こんなバケモノが平気で出てくるホラーなTRPGです。
そしてそれを見たPCは当然平気じゃ済みません。発狂するかもしれません。
この記事は、ネット上でカルト的人気を誇る「クトゥルフ神話TRPG」の
第7版「新クトゥルフ神話TRPG」を細かい専門用語などハブいて説明します!
クトゥルフでは本来GMはキーパー(KP)と呼ばれますが、説明のため省略!
そもそもTRPGって何?という方はこちらで解説してます。
結論から言うと新クトゥルフ神話TRPGは、人智の及ばぬ得体の知れない邪神絡みの
事件に巻き込まれる一般人ロールプレイが出来る、現代モノでホラーなTRPGです。
作中でよく宇宙的恐怖みたいな表現がなされますが、
宇宙のように広大すぎる上に訳のわからない虚無で未知の恐怖そのもの、
というのがクトゥルフという邪神で、邪神は他にもたくさん存在します。
ちなみに原題は「CALL of CTHULHU」なので、TRPG自体は略してCoCと呼ばれます。
邪神は例えば、居るだけで町規模の周囲を灼熱の焦土にしてしまうクトゥグアや
無限に膨張し続け、触れたものを異次元に転送し悲惨な結末を迎えさせるダオロス
そもそも宇宙そのものみたいなノリのアザトースみたいな
ゲームとして戦える相手じゃないだろ、みたいなのが平気でルルブに書かれてます。
とはいえ今挙げた邪神は、出てきた時点でゲームオーバーみたいな連中なので、
基本的には邪神の下っ端である眷属や、召喚しようとするカルト教団を止めるのが、
プレイヤーたち「探索者」の大まかな目的になります。
1.SAN値チェックの100面ダイスだけじゃない!使うダイスの種類は?
CoCは基本的な判定に100面ダイス(1D100)を使います。
とはいえ100面ダイスではなく、10面ダイスを2個使用し、
それぞれを1の位と10の位として同時に振ります。
1の位が「7」
10の位が「2」
だった場合、「27」といった感じで判定します。
基本的に上記の1D100で、技能や能力値の値を下回れば成功になります。
例えば「格闘(60%)」ならば60以下を出せば成功、ということです。
さらに第7版からハード成功、イクストリーム成功という上位の成功が追加され
ハードは能力値の2分の1
イクストリームは5分の1以下の値を出すとより強力な結果になります。
「格闘(60%)」なら
30以下でハード
12以下でイクストリーム成功になりますね!
判定の強さは、以下の順に強くなっていきます。
行う判定の難易度によってはハード以上の成功を要求されたり、
攻撃に追加ダメージが乗ったりします。成功に種類があるのが面白いですね!
失敗
成功
ハード成功(2分の1の値)
イクストリーム成功(5分の1の値)
クリティカル(01を出す)
ダイスは1D100以外にも4面、6面、10面、20面ダイスと幅広く使います!
CoCは色々なダイスが振れて楽しいですよ!
2.キャラメイクはダイスロール!ランダムを楽しもう
プレイヤーの分身とも言える探索者の能力はざっくり次の5つに分けられます。
・年齢
・職業
・技能
・バックグラウンドなどその他
その中で重要かつ根底になる能力値は、全て6面ダイスを振ってランダムに決定します。
能力値によっては2D6+6(2d6を振った後+6する)だったり、3D6だったり色々ですが
第7版では最後にその値を5倍した数値が、最終的な能力値となります。
なのでダイス運によって能力値は15~90の振れ幅があります。
しかし能力値以外はランダムではなく、プレイヤー自身で自由に決定出来るので
ランダム性を楽しみながら、毎回違ったキャラクターが作れます!
それ以外にも、設定した年齢によって能力値に修正が入ったりするなど、
TRPGでは珍しいリアル寄りのバランス調整となっています。
それもそのはず、PCは探索者とは言われますが、ほぼ一般人なのです!
3.PCは一般人!ホラー世界で生き残れ
探索者は職業によっては、多少専門知識があるかもしれません。
しかし基本的に一般人です。戦闘系のTPRGと違ってナイフで刺されれば大怪我しますし、
銃で撃たれれば、最悪死んでしまう可能性もあります。
それなのにちょっとした好奇心で、奇妙な失踪事件に首を突っ込んだり、
あるいは謎のオカルトや都市伝説に巻き込まれてしまいます。
不気味な廃屋に肝試しで忍び込んだ先で
一撃で気絶、または死亡するようなダメージを与えてくる
化け物が襲いかかってくるかもしれません。
そう、実はCoCではキャラクターは死亡したり、後述の狂気に陥ったり
とにかく、キャラクターがロストしやすいのです。
だからこそクトゥルフがホラーTRPGとして成り立っています。面白いですね!
4.身近に落ちてる椅子が武器!?自由な戦闘ができるぞ!
PCがロストしやすいとはいえ、CoCは自由度が高いです。
例えば、カルティストの館に潜入してる際に、通路の角に人影が映ったとします。
それに対し、影から人が出てきた瞬間不意打ちするか、
それとも物陰に隠れてやりすごすか、
行動によって変わってくる。ということです。
不意打ちするにしても、羽交い締めにした後、気絶させるか、
それともその辺に落ちてる椅子で殴りかかるか(椅子があればですが)
棚を倒して下敷きにしてしまうか……
これら全てがロールプレイとして、できます!
戦闘以外でも、プレイヤーの発想でなんでもできるのがCoCです。
積極的にロールプレイしましょう!
5.蝕まれる正気度、クトゥルフ神話は根本的に邪悪
探索者の能力値には正気度(SAN)というパラメーターがあり、
とてもおぞましいものや、人間には理解の出来ないものを
見た時、知った時などに減少する可能性があります。
有名なSAN値チェックですね。
上記のようなPCが精神的ショックを受けた時、GMが正気度チェックを要求します。
1D100で判定し、現在の正気度より低い値が出れば成功です。
失敗したら、正気度が減ります。
どの程度下がるのかは、見た対象にもよりますが。いずれにせよ
一度に5以上減少したり、1日の合計で5分の1以上減少した場合、
深刻な狂気に陥る可能性があります。
戦闘中にも関わらず、全てを投げ出し逃げ出したり、
意識不明になって数時間寝込んだりなど最悪な結果は様々です。
ちなみに正気度が0以下になってしまうと、探索者は
永久的狂気となってしまい二度と操作できなくなります。キャラロストです。
そうはなりたくないですよね。
肝心の正気度が下がる値ですが、探索者でも「倒せる」程度の化け物であれば
SAN値チェックに成功してしまえば、減少しません。
しかし上位の、あるいは邪神そのものを見てしまった場合は
次の値だけ正気度が減ります。
成功時 1D10
失敗時 1D100
つまり、そんなものが出てきた時点で、ほぼゲームオーバーですね!
そうならないように、探索者はがんばりましょう!
6.最後に
繰り返しになりますが、新クトゥルフ神話TRPGは、
人智の及ばぬ、得体の知れない邪神絡みの事件に巻き込まれる
一般人ロールプレイが出来る、現代モノでホラーなTRPGです。
・好みに偏らない能力値で、毎回違うキャラクターで楽しめる
・無敵じゃない一般人のPCだからこそできる、ホラー演出
・自由な発想とロールプレイができ、そして実行できるシステム
・体力と同等に、重要な正気度の存在
宇宙的恐怖が根底にある現代世界で、
邪悪な陰謀に立ち向かいたいあなたへオススメです!
あなたは、やがて宇宙の恐るべき真実を目の当たりにするだろう!
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