伝説タイトルの続編は最高傑作だった 平方野雪です。
皆さんは、1999年11月に発売されたゲームボーイ用RPG
「ポケットモンスター 金・銀(以下ポケモン金銀)」をご存知でしょうか。
簡単な紹介はこちら↓

この記事では、ポケモン金銀について、
ゲームの流れや仕組みを中心にもう少し詳しく紹介します。
古いゲームなので、若干のネタバレが含まれますが
どの行動が、どんな体験につながるゲームなのかを整理していきます。
1.ゲームの基本構造
まずはざっくり結論から。
『ポケットモンスター 金・銀』は、ポケモンを捕まえて育て、
町と道路を進みながらジムを制覇していくRPGです。
最大の特徴は「時間が流れる世界」と、殿堂入り後も
冒険が終わりにくいボリューム感にあります。
基本のサイクルは、今のシリーズと同じで
「ポケモンを捕まえる→育てる→戦う→先に進む」です。
金銀は、驚異的な売上を叩き出したポケモン赤緑の続編ということもあり、
当時は誰しもがその出来に期待していました。
そして見事シリーズ2作目として、数多の要素が追加された名作となりました。
後の作品の定番になる仕組みが、大量に追加されたので、
そのため「今のポケモンの原型を見たい」という目的でも、かなり面白い作品です。
2.ジョウト地方で進む冒険の流れ
金銀の基本進行は、かなり分かりやすいです。
舞台は前作のカントー地方ではなく、ジョウト地方という
関西地方を中心に、一部は中部地方西部や四国東部も取り入れた地方を冒険します。
・最初にチコリータ、ヒノアラシ、ワニノコの3匹の中から選ぶ。
・町で情報収集し、次の目的地へ向かう
・草むらや洞窟でポケモンと出会い、捕まえる
・トレーナー戦で経験値を稼ぎ、育てる
・ジムに挑み、バッジを集める
・時々、イベントや組織の妨害を突破する
この「町→道路→ダンジョン→ジム」の流れが、テンポ良く続きます。
攻略の自由度は最近のオープンワールド(SV)ほどではないですが、
レトロRPGとしての手触りが気持ちいいタイプです。
また、金銀は「道具の使い方」や「ひでんわざ」を含めて冒険が組まれているので、
行ける場所が少しずつ広がっていく感覚が強めです。
シリーズ最多の16箇所のジム
後のシリーズではおなじみの、主人公が攻略すべき8つのジムが存在するのも
前作から継承されており、ジムリーダーを倒しバッジを集めることが目標です。
カントー地方にもいけるので、実質16個のバッジを集めることになり、
金銀主人公は歴代シリーズでも最多のバッジ数を入手することになります。
3.時間が流れる世界(朝・昼・夜と曜日)
金銀で、ポケモン本編としては初めて採用されたシステムとして、
リアルタイム時計があります。
ゲーム内の時間が現実と連動し、朝・昼・夜や曜日で世界が変化します。
当時としても、こういった内部に時計を持つゲームは多かったのですが、
金銀では、こういう変化が起きます。
・出会えるポケモンが変わる:夜にしか出ない、朝に多い、などがある
・イベントが曜日で変わる:特定の曜日だけ起きる出来事がある
・町の雰囲気が変わる:夜は暗く、BGMも落ち着く感じになって気分が出る
この仕組みのおかげで、同じ道路でも時間帯で体験が変わりやすく、
「生活の中で遊ぶポケモン」という感覚が強くなりました。
4.バトルと育成が一気に深くなった理由
金銀は「初代を遊びやすくした続編」というだけでなく、
育成や戦術の幅が一気に増えた世代でもあります。
代表的な追加要素はこのあたりです。
・新タイプの追加:あく、はがねが増えて相性が整理された
・能力値の分離:前作の「とくしゅ」が、とくこう/とくぼうに分かれた
・ポケモンの性別:見た目だけでなく、一部の育成要素にも関わる
・タマゴ:ポケモンを増やす、狙って生まれさせる、という遊びが生まれた
・もちもの:ポケモンに道具を持たせて戦術を作れるようになった
・なつき:特定の進化や技の強さに関係し、育て方に個性が出る
今だと当たり前の要素が並んでますが、
当時は「できることが急に増えた」世代なんですよね。
もちろん今ほど種類や複雑さはありませんが、
「たべのこし」や「せんせいのツメ」など、戦闘で体感できる持ち物も登場しました。
一方で、タマゴに関してはこの時代から既に完成してました。
より生き物感を増した性別の有無やタマゴ
ポケモンに♂♀の概念が追加されたのが金銀からです。
一応、初代ポケモンにもニドランに♂♀が存在しましたが、
あくまでもポケモンの種類という分類であって
一つの種類の中の雌雄、といった意味では存在してませんでした。
多くは♂♀が存在しますが、一部には片方の性別しかなかったり、
片方の性別が多かったり、あるいは無性別であったりなどの
よりポケモンという生物に、深みが増した要素です。
それによってタマゴが生まれる、というのも
ゲームの中で生きてる感が増していい点だと思います。
5.図鑑集めと探索が長く遊べる仕組み
金銀では、ポケモンが前作から100匹増えて251匹になり、
「捕まえる楽しさ」が強化されました。
特に、時間や曜日の存在が図鑑埋めと相性が良くて、
「今日は夜に少しだけ捕まえに行くか」みたいな遊び方が成立します。
また、金銀は通信要素の存在感も大きめです。
自分のソフトだけでは揃わない種類がいるので、
交換して図鑑を埋める遊びが分かりやすく設計されています。
6.冒険が終わらない理由(ボリュームの正体)
金銀を語る上で欠かせないのが、圧倒的ボリューム。
ポケモンや技などが増えてる中、なんとジョウト地方だけに留まらず
前作の舞台であったカントー地方にも行くことができます。
前作から3年後のカントー地方という事で、
フルで同じ場所に行けるわけではありませんが、
前作から時の流れを感じる変化も見られます。
今のように容量が膨大ではない時代で、かつゲームボーイという
携帯機でこのクオリティとボリュームは当時としてはかなり衝撃的でした。
7.通信と互換性(交換・対戦・タイムカプセル)
金銀は、友達と遊ぶ要素も強い作品です。
・交換:集めたポケモンを交換して図鑑を埋める
・対戦:育てたポケモン同士で勝負する
・タイムカプセル:特定の条件を満たすと、初代(赤・緑・青・ピカチュウ)とも交換できる
今では当たり前となった過去作との通信も、この時代から既に存在しています。
一応持ち物の受け渡しや、前作にいなかったポケモンを送る事はできませんが
初代の相棒を金銀に送ることは可能でした。
「世代をまたいでポケモンを連れて行ける」体験は、
当時のワクワクの核だったと思います。
8.関連作品:クリスタルとHGSSをもう少し詳しく
金銀は、その後に2つの方向で発展しています。
ひとつは後期版の「クリスタル」
もうひとつはDSリメイクの「ハートゴールド・ソウルシルバー」
(以下HGSS)です。
8-1.ポケモンクリスタルは何が違う?(後期版)
クリスタルは、金銀をベースに「演出と物語の芯」を強めた別バージョンです。
金銀を気に入った人が、もう一周するための決定版みたいな立ち位置ですね。
初代でいう、ピカチュウバージョンのような大きめの違いがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ポケットモンスター クリスタルバージョン |
| 発売日 | 2000年12月14日 |
| 対応機種 | ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス |
| 立ち位置 | 金銀をベースに新要素を追加した後期バージョン |
金銀と比べた違い3選
・主人公に女の子が選べる
シリーズでも早い段階で性別選択が入った作品です。
同じ旅でも雰囲気が少し変わります。
・伝説ポケモンの追い方が分かりやすい
金銀より「追っている感」が強く、ミナキなど
追加キャラも絡んで流れが整理されています。
・演出の進化がはっきり見える
戦闘でポケモンが登場時にアニメーションするなど、
視覚的に「後期版だな」と分かる強化が入っています。
非常に好評だったのですが、次回作のルビサファでは
一旦固定に戻ってしまいました……
他にも登場ポケモンが違うといった、バージョンによる細かい違いはあるのですが、
「金銀の良さはそのままに、見せ方を強くしたい」人に向くのがクリスタルです。
8-2.HGSSは何が違う?(DSリメイク)
HGSSは、金銀を現代向けに丸ごと作り直したリメイクです。
テンポ、UI、遊びの幅が別物レベルで強化されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ポケットモンスター ハートゴールド/ソウルシルバー |
| 発売日 | 2009年9月12日 |
| 対応機種 | ニンテンドーDS |
| 立ち位置 | 金銀のリメイク(遊びやすさと寄り道の増量が目玉) |
金銀と比べた違い3選
・特性や性格、技による物理、特殊の種別変化など
この辺りが近代化され、現代のポケモンの仕様とほぼ同じになりました。
金銀時代と同じ感覚でやると、思わぬ落とし穴があったりも。
・つれあるき
手持ちの先頭ポケモンを外に出して一緒に歩けます。
話しかけることでじゃれ合ったりも出来て超かわいい
・寄り道コンテンツが大増量
ポケスロン、サファリゾーン要素、歩数計「ポケウォーカー」など、
寄り道で遊ぶ理由が増えています。ボリューム満点。
ざっくり言うと、
「当時の金銀が好きだけど、快適さも欲しい」ならHGSS、
「GBの手触りで金銀を極めたい」なら金銀やクリスタル、という棲み分けです。
9.最後に
・捕まえる、育てる、戦う、進むというRPGの軸が強い
・時間が流れる世界で、同じ場所でも体験が変わる
・一度クリアしても、まだ冒険が続く
ポケモン金銀は、シリーズ2作目でありながら、
今のポケモンの土台を一気に作った「基礎工事みたいな作品」です。
文章で仕組みは整理しましたが、
レトロポケモンのテンポや雰囲気は、実際のプレイを見るのが一番早いでしょう。
なので実際のプレイ映像を用意しました。こちらです♥
実況動画の一覧はこちら↓

10.関連リンク
ここから先は、興味を持った方向けの補足情報です。
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